【将棋】初心者が勝てるための思考法7 詰めろと必至

将棋
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逃げ道をふさぐと勝ちやすくなります

将棋は相手の王将を捕まえるゲーム。
そのために王手をかけますが、それをやりすぎて逆に逃げられてしまった…
皆様もそういった経験、あると思います。

王手は追う手

これは有名な格言なのですが、本当にもっともだと思います。
僕もこの格言を知るまでは、王手ばかりかけていた記憶があります。

ではどうすればいいのか?
それは

相手の逃げ道をふさぐ

という方法です。
この考え方を覚えると、勝ちやすくなると思います。

逃げ道をふさぐ(詰めろと必至)

まずはこちらをご覧下さい。

詰めろの図
詰めろの図は▲2三銀まで

先手が▲2三銀と打った局面です。
この「逃げ道をふさぐ手」を指されたことにより、後手玉が一気に危なくなったような雰囲気がしませんか?
もしこの銀がなければ△3二玉などと逃げる手があるので、現実に危なくなりました。

なおこの局面、次に
「▲2二金までの詰み」
があり、相手が放っておくと次に相手玉を詰ますことができる状態
「詰めろ」
と言います。
後手も詰まされるのは嫌なので△2二金と打って、受けることになります。

詰めろのもう1つのパターンを紹介します。
次の図をご覧下さい。

必至の図
必至の図は▲2三銀まで

先ほどの図と、後手の持ち駒だけが違う局面です。
この図も次に相手玉を詰ませることができる
「詰めろ」
の状態ですが、今回のケースは詰めろよりも強力な
「必至(必死と書かれるケースもあります)」
という状態になっています。
なお必至とは

次に相手がどう受けても、次に相手玉を必ず詰ませることができる状態

のことです。
具体的に説明すると、△2二歩と受けても、
「▲3二金△1一玉▲2二金」
までの詰みです。

具体的な手順はともかく、必至というものは
「相手がどう受けても受けきれない状態」
と覚えておいてください。

実戦でよく出る必至

ここでは実戦でよく出る局面を使って紹介します。
こちらの図をご覧下さい。

捕まえるまであと一歩
捕まえるまであと一歩の図

後手玉をもう少しで捕まえられそうな局面です。
皆様ならどう指しますか?

将棋は相手玉を詰ませば勝ち、と考えて▲2二金と王手をかけたらどうなるか?
残念ながらこの手は不正解で、後手に△1三玉(失敗図)と逃げられます。
こうなると2四から玉が逃げられそうで、失敗です。
「王手は追う手」
になってしまいました。

王手は追う手
失敗図は△1三玉まで

正解は「▲3二金」と控えて打つ手です。

逃げ道をふさぐ
正解図は▲3二金まで

わかりづらい手なのですが、よく見ると次に
「▲2二角成までの詰み」
があり、後手にはそれを受ける手はありません。
つまり必至がかかりました。

この手も逃げ道をふさぐ手で、金を▲2二に打つと1三に逃げ道ができるのですが、▲3二に打つと見事に逃げ道をふさいだ手になっています。

今回の図は簡略化していますが、実戦でも相手の逃げ道を事前にふさぐ手は、好手になるケースが多いです。
ぜひ実戦でも試してみてくださいね。

まとめ

今回のまとめは

・「詰めろ」は、次に相手玉を詰ますことができる状態
・「必至」は詰めろの一種で、相手がどう受けても次に相手玉を詰ますことができる状態
・相手の逃げ道を事前にふさぐ手はいい手になりやすい

です。
「長い詰みより短い必至」
という格言もあり、逃げ道をふさぐ手はプロも推奨しています。
これを機に、ぜひ身につけてくださいね。

このシリーズには続編もあります。
ぜひご一読ください。

次の記事 その8 数の攻め

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