駒の価値を理解しましょう
まずはこちらの図をご覧下さい。
香車と角、どちらかを取ることができます。
皆様なら、どちらを取りますか?
初級者を卒業した方なら、迷うことはないはずです。
ですが初心者の方の場合、迷うケースがあるようです。
現実に甥は、飛車と香車が取れる局面で、香車を取っていました。
そこで今回は、
「駒の価値」
をテーマにして、お話をしたいと思います。
駒の価値を点数にするとこうなります
これは僕の方法なのですが、駒の価値を考えるときは
駒を点数に置き換える
という方法で覚えました。
そして具体的に表記すると…
歩 | 1 |
香車 | 3 |
桂馬 | 3+α |
銀 | 5 |
金 | 5+α |
角 | 8 |
飛車 | 8+α |
こういった感じになります。
一部で
「+α」
というものがありますが、それは「少しだけ上」という解釈で大丈夫です。
なお上の表には「王将」がありませんが、王将は取られたら負けてしまいます。
ですので点数はつけず、1番大切な駒と覚えましょう。
成駒(と金や龍など)も掲載していませんが、成駒も取った後は普通の駒に戻ります。
ですので、成っていないときの点数で考えてください。
ここでもう1回、先ほどの図を。
上の表と照らし合わせると、
・香車を取ったら+3点
・角を取ったら+8点
となります。
ですので香車よりも角を取った方が5点多いので、
「角を取った方が得」
ということになります。
強くなってくると
「二枚替え」
という言葉も出てくるのですが、そのときも上の点数を元に考えると、95%は大丈夫です。
一部の例外のケース
こちらの図をご覧下さい。
6一の銀が、桂馬と飛車に当たっており、どちらかを取ることができます。
皆様ならどちらを取りますか?
なお、盤面の駒以外はないものとしてお考えください。
上の点数を元にすると、
・桂馬を取ると3点+α
・飛車を取ると8点+α
となるので、飛車を取るのが正解…
と答えた方、駒の価値の考え方は正しいです。
ですがこの図の場合は、桂馬を取る手が最善の手です。
なぜかと言うと、桂馬を取った時点で
次に▲2三桂という手があるから
というのが理由です。
分かっていても▲2三桂までの1手詰めが受からず、あと1手で勝てることが確定します。
もちろん飛車を取る手は大きいのですが、この場合は相手の玉を捕まえるまでは数手かかりそう。
というのが理由です。
ですがこれはあくまでも例外の1ケース。
基本的には
「桂馬(3点+α)か飛車(8点+α)を取れる局面では飛車を取る」
と理解してください。
まとめ
今回のまとめは
・駒を点数として考える
・例外もあるが、基本は点数が多い方が得
となります。
点数に変換する考え方は、僕が今も使っている方法です。
ですので皆様もマスターして、価値の高い駒を取れるようになってくださいね。
こちらのシリーズには続編もあります。
ぜひご一読ください。
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