最初は玉を囲うだけで無双状態の可能性も
将棋で勝つためには、色々な考え方があります。
それは簡単なものもあれば、難しいものもあります。
そんな中、今回は簡単な方法を紹介します。
あくまでも初心者限定ではあるのですが、それは
玉を囲う
ということ。
本当にこれだけで勝率が上がります。
これは僕が初心者の頃の話ですが、同じく初心者のいとこと将棋を指していました。
当時は右も左もわからなかったので、当然玉は囲っていません。
ところがいとこは矢倉囲いに囲っていました。
その結果は
僕の全敗
という形で終わりました。
いとこの矢倉囲いを崩せなかったのです。
初心者同士ならうっかりも頻繁に起こり、勝ったり負けたりになる。
今の僕ならそう思います。
ですが今回のケースでは全敗…
ここまで星が偏った結果、
玉を囲うことは重要
と認めざるを得ないと思います(当時は理解できませんでしたが…)
もっと詳細に説明すると、
初心者は囲いの破り方を知らない
というのが現実だと思います。
どんな囲いにも弱点はあります。
ですが初心者の場合、それを知っている人にはまだ遭遇したことがありません。
ですので、
最初は玉を囲うだけで無双状態になれる
ということになるのです。
強くなってくるともちろん囲うだけでは勝てなくなりますが、それでも囲うことは重要です。
おすすめの囲い方
さて囲いの紹介ですが、実は囲い自体はたくさんあります。
ですが今回は煩雑さを避けるために、2つだけ紹介します。
矢倉囲い
最初に紹介するのは、矢倉囲いです。
初心者の頃、僕が崩せなかった囲いです。
主に居飛車のときに使う囲いですが、本当に堅いです。
初心者同士の対局で自分が矢倉囲い、相手が囲っていなかったら、だいぶ指しやすくなるはずです。
美濃囲い
もう1つの知名度が高い囲いは、美濃囲いです。
振り飛車を指す場合、まずはこの囲いを作ることを心がけてください。
これも僕の経験ですが、美濃囲いも本当に堅く、負けづらい囲いです。
僕も初心者の頃に使ってみましたが、相手は横からと金を寄せてくるくらいしかできず、勝率が上がりました。
なお美濃囲いはここが完成形ではなく、ここから
高美濃囲い→銀冠
などと発展させることも多いのですが、とりあえずは美濃囲いをきっちりと作ること。
それを目指してください。
囲うとなかなか負けません
ここでは全体図を使って、説明します。
図は△8七飛成と飛車を成られた局面です。
振り飛車対居飛車の将棋ですが、振り飛車の受けが失敗し、居飛車に突破されました。
この局面、初段くらいの人同士の将棋なら、恐らく居飛車が勝つと思います。
僕もそう思っており、人によっては
後手勝勢、あるいは後手必勝
と言う方もいるかもしれません。
ただ、この局面がもし初心者同士の対局の場合、そう簡単ではないと思います。
振り飛車の美濃囲いが堅く、先手玉を捕まえるまでにはまだまだかかりそう。
そして後手玉は囲っておらず、戦いの最中に流れ弾が当たる可能性も高そうです。
なので個人的には
初心者同士ならまだまだの局面
だと思っています。
参考までに図の局面を棋譜解析したところ「-595点」とのこと。
形勢的には「後手有利」と意外に差がついていない局面でした。
恐らく後手玉が囲われていないぶん、あまり差がつかなかったのだと思います。
まとめ
まとめとしては
・玉を囲うと負けづらく、勝ちやすくなる
・最初は矢倉囲いと美濃囲いがおすすめ
という感じです。
お互い玉を囲っていない将棋を指している方は、これを機会に玉を囲う将棋を指してみることをおすすめします。
必ず勝てると保証はできませんが、勝ちやすくはなるはずです。
こちらのシリーズは、続編もあります。
ぜひご一読ください。
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