【将棋】初心者が勝てるための思考法6 詰め将棋(1手詰め)

将棋
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詰め将棋は重要です

将棋というゲームは、どうすれば「勝ち」になるゲームでしょうか。
答えは

相手の玉を詰ます

です。
正確には微妙に違いますが
「相手の玉を取る」
でも意味合い的には正解です。

序盤や中盤でどれだけ失敗をしても、終盤で先に相手の玉を詰ませば勝ち。
将棋はそういったゲームです。

その終盤はどうすれば強くなるのか?
諸説ありますが、あちこちで言われているのは

詰め将棋を解き、読みの力をつけ、詰みの形を覚える

というものです。
詰め将棋も1手詰めから、長いものは1000手以上のものもありますが、今回は1手詰めに関するお話です。

1手詰めでは詰みの形を覚える

まずはこちらをご覧下さい。

頭金まであと一歩
1手詰めの図その1

1手詰めの局面です。
詰め将棋のルールとして、
「王手の連続で攻める」
というものがあります。
今回は1手詰めなので、正しい王手を1回かけたら詰む問題です。
少し考えてみてください。

正解は

▲3二金打までの1手詰め

です。

頭金の図
頭金の図は▲3二金打まで

図のように玉の頭に金を打って詰ますことを、

頭金

と言います。
この形は頻繁に登場するので、形を覚えていると役に立つと思います。

図を見てもおわかりの通り、相手の玉は逃げることができません。
これが「詰み」の状態で、先手の勝ちが確定した図とも言えます。
強くなれば数手前に詰みが見えた時点で勝ちを確信するのですが、まずは詰み上がるまで指してみて、相手玉が逃げられないことを確認することをおすすめします。

もう1つ例題を。
こちらの図をご覧下さい。

腹金まであと一歩
1手詰めの図その2

こちらも頻出する形で、1手詰めです。
「詰め将棋」と考えたらすぐに解けるかもしれませんが、実戦だと詰みを逃すかもしれません。

正解は

▲2二金までの1手詰め

です。

腹金の図
腹金の図は▲2二金まで

玉の横に金を打って詰ますことを「腹金」と言い、こちらも頻出する形。
この手を知らないと、▲3二金や▲4二銀成といった手を指す可能性もあります。
詰め将棋にはこういった詰みの形を覚えられる、というメリットもあります。
ですので、まずは簡単な1手詰めをたくさん解き、形を覚えるのが上達への第一歩です。

挑戦しなくてもいい1手詰めもあります

ここまで

1手詰めに挑戦しましょう

ということを言ってきましたが、中には初心者の方は挑戦しなくてもいい1手詰めもあります。
それは

・中段玉や入玉系のもの
・盤上の駒が非常に多いもの

といったケースです。
1手詰めで学ぶことは、簡単な詰みの形を覚えることです。
ですが中段玉や入玉系の詰め将棋は、正直難しい。
盤上の駒が多い詰め将棋も同様です。
1手で詰むとはいえ、詰みの形を覚えるという趣旨から外れている問題もあるので、初心者の方は避けたほうが無難です。

まとめ

今回のまとめは、

・まずは1手詰めにチャレンジ
・簡単なものをたくさん解き、頻出する形を覚える
・難しそうな1手詰めは避ける

といったところです。

1手詰めの形は、玉を詰ますときに非常にたくさん登場します。
ですのでこの形をたくさん覚えれば、そのぶん白星が増えると言っても過言ではありません。
1手詰めだとバカにせず、挑戦してみてください。
続けているうちに、強くなっているはずです。

このシリーズには続編もあります。
ぜひご一読ください。

次の記事 その7 詰めろと必至

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