結果は同じだけど…
まずはこちらの図をご覧ください。
図は初手から、
「▲7六歩△3四歩▲2二角成」
と進んだ局面です。
ちなみに、皆様がこの将棋の対局者の立場なら3手目、どんな方法で進めましたか?
ほとんどの方は
相手の角を取る。
そして自分の角を2二に動かして置く(成る)。
だと思います。
ですが一部の方は、
2二にある相手の角をひっくり返し、自分の馬にする。
その後、8八にあった自分の角を取り、駒台に置く。
とされるそうです。
僕もされたことが1回あります。
そのときは「ん?」という気持ちにはなりましたが、対局は続けました。
ですが、後者の方法で角交換を行い、トラブルが発生したシーンを見かけたことがあります。
なぜトラブルが発生したのか?
それをこれから述べたいと思います。
ルール違反になるかも
上記の件で、
2二にある相手の角をひっくり返し、自分の馬にする。
その後、8八にあった自分の角を取り、駒台に置く。
(再掲載)
これをされた方は、
ルール違反ではないか?
と主張されたそうです。
ですが結果的には角交換を行った側に、大きな制裁は科せられませんでした。
「これ(この角交換のやり方)はやめておいたほうはいいよ」
くらいは言われたようです。
そこで僕は
「駒の取り方のルール」
を改めて思い出してみました。
そして僕が教えられたルールは、今回の3手目角交換に当てはめると、
まずは2二にある相手の角を取り、駒台に置く。
その後、8八にある自分の角を持ち、相手の角があった2二に成る。
です。
念のためにグーグルで「駒を取る」ことについて調べたところ、
相手の駒がいる盤上のマスに自分の駒を進めて、元々いた相手の駒を自分の持ち駒とすること
となっていました。
これらのルールを踏まえて、今回の行為を考えてみると…
2二にある相手の角をひっくり返し、自分の馬にする。
その後、8八にあった自分の角を取り、駒台に置く。
(再掲載)
・2二の相手の角をひっくり返して自分の馬にする行為
・8八にある自分の角を持ち駒にする行為
ルール違反になりそうな気がします。
まず相手の駒を自分の駒にしていません(自分の駒を持ち駒にしている)。
さらに自分の駒を進めて相手の駒を取っていません。
ここまで考えると、ルール違反を指摘した人の言葉、あながち間違ってはいないようです。
それでも大目に見られるケースが多いのは、
結果的には同じことだから
という意味合いがあるのかもしれません。
ただ、これを行ったら相手から「ルール違反」を指摘されても、文句は言えなさそうですね。
まとめ
ここまで下記の局面にて
2二にある相手の角をひっくり返し、自分の馬にする。
その後、8八にあった自分の角を取り、駒台に置く。
(再掲載)
という行為について書いてきました。
個人的な結論としては、
大目に見られるケースがほとんどだが、ルール違反を指摘されても文句は言えない
というところです。
ただ、ここで労力を使うよりも、将棋の中身で労力を使った方がいい。
そう思うので3手目の角交換は、自分の駒を動かして取ることをおすすめします。
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