5手目に▲2四歩と突くと本当に悪くなるのか?
まずはこちらの図をご覧下さい。

現在大流行中の出だしです。
ここから相掛かりを目指すなら▲7八金、角換わりを目指すなら▲7六歩。
プロの公式戦でもそういった指し手を経て、先に進みます。
僕が将棋を始めた頃、当時読んだ本では
ここで▲2四歩と突くと悪くなるからやってはいけない
と書かれており、一応手順も書かれていました。
ただ大雑把な手順しか書かれておらず、疑問が多いまま年月が経過しました。
そしてつい最近、この疑問をふと思い出し、
それなら実際にやってみよう
という考えに至りました。
今なら将棋ソフトもありますし、もし本当に悪いのなら具体的な手順を教えてくれる。
それを頼りに一局、指してみました。
なお評価値は、家にある市販されている将棋ソフトを参考にしています。
高性能なソフトを使うと結果が変わるかもしれませんが、その点はご了承ください。
5手目▲2四歩、やってみます

それではここから挑戦してみます。
流行の図以下の指し手
▲2四歩 △同歩 ▲同飛 △8六歩
▲同歩 △8七歩 ▲2三歩 △8八歩成
▲同銀 △3五角 ▲2八飛 △5七角成
▲2二歩成(第1図)

ここまでは5手目▲2四歩について書かれている本には、よく載っている手順です。
個人的にはまだ互角、と思っていたのですが、評価値は「-241」。
厳密には後手が少しいいみたいですが、まだまだ互角に見えます。
第1図以下の指し手
△2二同銀▲4五角 △2六歩 ▲6三角成
△6七馬 ▲7九金 △5七馬 ▲5三馬
△5二金左▲2六馬 △8七歩 ▲6八金
△同馬 ▲同飛 △6七歩 ▲2八飛
△8八歩成▲7一馬 △5七銀(第2図)

▲2二歩成に対する△同銀では△2二同飛という手がよく載っている手順ですが、本譜は同銀。
ソフトも△2二同飛を推奨しており、以下▲2三歩△8二飛と進むと「-307」で先手が少し苦しそう。
なお、△8二飛で△1二飛と指すと「-47」で互角となっていました。
△2二同銀の場合は▲4五角が好手で先手が指しやすいと覚えていましたが、後手は△2六歩と指し、先手も馬を作る将棋に。
この後は乱戦になりましたが僕の疑問手もあり、第2図では後手が優勢の局面になっています。
第2図以下の指し手
▲4八金 △6八歩成▲4九玉(第3図)

第2図以下は自然な3手だと思うのですが、評価値は「-223」と急接近。
ソフトの推奨手順ということもあり、ちょっと謎です。
第3図以下の指し手
△4八銀成▲同玉 △7一金 ▲2二飛成
(第4図)

第3図の局面では△4八銀成ではなく、△5八金なら先手が負けだったようです。
本譜はあっさりと精算し、先手玉の回りもすっきりしたこともあり、形勢も五分に。
そして第4図は先手が飛車を成ったところですが、本譜は△8九と。
ここでは△7五角ならまだ難しかったようです。
本譜はここから先手が反撃に転じ、何とか勝つことができました。
感想としては
結果的には不利になったものの、乱戦になるので十分に指す価値はある
と思いました。
持ち時間が長い将棋なら苦しそうですが、短い将棋なら後手もとがめるのは難しそうな感じです。
まとめ
今回のまとめは
1 定説通り、形勢はやや後手が指しやすくなりやすい
2 ただ乱戦になるので、切れ負け将棋なら使えそう
です。
普通に指すとやや指しにくくなりますが、微差なので戦えなくもないと思います。
将棋ウォーズでなら逆に後手が困るかもしれません。
今回は僕の実戦1局のみで、そして先手が不利になりました。
ですが先手が良くなる手順が見つかるかもしれません。
興味がありましたら、ぜひ研究してみてください。
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