【将棋】定跡は覚えないといけないのか?

将棋
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現在の将棋界は定跡の進化が早いですが…

現在の将棋、本当に定跡の進化が早いですよね。
これはたくさんの方が感じていることで、それに遅れないようにAIを使って研究しているプロ棋士も多数派です。

少し勉強を怠ると定跡について行けずに、損をしてしまう。
プロの世界も大変なようですね。

ではアマチュアの世界はどうなのか?
個人的には

・プロやアマ日本一を目指す方は、勉強をしたほうがいい
・それ以外の方は無理して勉強をしなくてもいい

と思っています。
その理由などについては、これから紹介していきます。

プロやアマトップを目指すなら、最新定跡を覚えた方がいい

まずはこちらの図をご覧下さい。

最新定跡は覚えるのが大変
現代の角換わりの図

プロの世界では頻繁に登場する、角換わりの局面です。
実は僕も定跡に疎い人間なので詳細は省きますが、ここからの進行は本当に難しい。

手待ちをしたり、わざと手損をしたり…

もちろん本を読めばその意味が書いているのですが、覚えるのは大変です。

プロやアマトップを目指す方は、回りもその時代の最先端の将棋を研究していますから、そういった定跡もきちんと覚えないと遅れる可能性が高いと思います。

楽しむレベルなら定跡は1つ覚えればOK

では
「楽しむレベル」
の方たちの場合はどうか?
これも個人的な経験談ですが、

1つ得意型を持てば十分

だと思います。
僕は四間飛車だけでアマ四段になれましたし、地元には独特な将棋で○段、という人もいました。
その例を紹介します。

こちらの図をご覧下さい。

将棋の定跡?アヒル戦法
アヒル戦法

僕が初段の頃に相手に指された「アヒル戦法」です。
相手はこの戦法だけで初段になれたそうです。

プロの将棋では見たことがありませんが、これをいざとがめるとなると、難しい。
この将棋は僕が勝ったと思うのですが、相手は楽しそうに指していました。

もう1つマイナーな定跡で苦しめられた将棋を紹介します。

将棋の定跡?筋違い角
筋違い角の図は▲4五角まで

初手から
▲7六歩△3四歩▲2二角成△同銀▲4五角
と進んだ局面です。

ご存じの方も多いと思いますが「筋違い角」という戦法です。
これは地元の四段の方がよく指していたのですが、これには本当に苦しめられました。

僕は当時は四間飛車党。
ただこの局面になると振り飛車にはできず、基本は居飛車を選ぶことになります。
普通の対抗型なら経験豊富でしたが、今回の相手は筋違い角。
相手の研究にハマり、たくさん負かされました。
今となっては苦い思い出です。

個人的には「アヒル」や「筋違い角」はおすすめしません。
ただ

難しい定跡を覚えなくても、将棋を楽しめる

とは言えると思います。
なのでには初心者の方には

棒銀と四間飛車

を教えるようにしています。
やはり1つ得意な形を持つこと、大きいですからね。

棒銀と四間飛車をすすめる理由はこちら
初心者におすすめの戦法

まとめ

今回のまとめは

・プロやアマトップレベルなら最新定跡は必須
・それ以外の方は得意の定跡を1つ覚えればOK

です。
将棋は楽しむものなので、定跡の勉強でつらくなっては本末転倒。
なるべくわかりやすい戦法の定跡を1つ覚えるのがおすすめです。
それが得意型になれば楽しくなり、さらに勉強もはかどる。
というプラスのループも生まれます。

繰り返しになりますが、将棋は楽しむもの。
ぜひ自分の得意定跡、見つけてくださいね。


初心者の勝率が上がる考え方を紹介しています。
ぜひご一読ください。

初心者が勝てるための思考法

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